2012年03月07日

コロンビア colombia

「あなたの大切なものは何ですか。」

コロンビアに住む、ある一人の少年は
次のように言いました。

「私の大切なものは『神様に感謝すること』です.
なぜなら,神様は私達を愛してくださっているからです.

(colo_0503p_41_Pablo_a2.jpgを、他の画像と入れ替える検討中。)

(_MG_3482_a.jpgを、他の画像と入れ替える検討中。)


コロンビアで採れる
エメラルドや花,音楽,
そして人間の美しさは
神様の愛そのものです.

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神様の愛に応え,日々感謝さえしていれば
良い道から逸れることはありません.」

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温暖な気候と豊富な天然資源.
生まれてくる女の子は美女揃い.
隣国は世界最大の消費国アメリカ.

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コロンビアほど, 自然にも経済的にも恵まれた国を
あなたはどれだけ挙げられるでしょうか.

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ただし,あなたがこの楽園を訪れるときは気をつけてください.

与えられた以上を欲したとき,
あなたは武器を手にし
武装組織の一員となっているでしょう.

そしてさらなる楽園を望んだとき
麻薬があなたを快楽へと誘うでしょう.

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コロンビアは、
恵まれた地理的特性を持ちながらも
内戦が続いており、
世界で最も治安が悪い国の一つなのです。

そして、世界最大の麻薬の生産地の一つとしても
知られています。


……

先ほど『神様に感謝すること』が大切だと言って
絵を描いてくれた少年のお姉さんにも、
聞いてみました。

「あなたの大切なものは何ですか。」

「私の大切なものは『悪魔の存在を感じること』です.

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良い人には一生かけてもなれないかもしれません.
けれども,悪人になるのは一瞬です.

なぜなら悪魔はそこら中にいて,
心の隙につけこむチャンスを
虎視眈々と狙っているからです.

私たちは悪魔の囁きと天使の声を
聞き分けなければならないのです。」

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「私の大切なものは『正しい判断』です。

善悪を正しく判断できれば、
私たちは喜びに導かれ、
判断を間違えると
悲しみの奴隷となるでしょう。」

(ここに挿入する絵と写真を現在、検討中です。)
(参考 colo_0503p_45_Pamela_a2.jpg _MG_3509_a.jpg)


・・・

「私の大切なものは『花』です.
花は日常に彩りをくれます.」

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コロンビアでは、
バラ、カーネーション、菊、かすみ草など
様々な種類の花が生産されており、
そのほとんどがアメリカや日本に輸出されています。

四季の寒暖の差は無いのに、
日中の気温差は大きいという
コロンビアの特徴的な気候が
通年で農業ができる要因のひとつです。

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そしてコロンビア西部を南北に分ける
マグダレナ川が土壌を肥沃にするため
カカオ,コーヒー,果樹などの栽培も盛んです.

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しかし一方で、コーヒー農家は
家族経営の小規模農家が多いため、
世界的にコーヒーの価格が落ちている現在、
コロンビアのコーヒー農家は
経営の危機に瀕しています。

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一方で、食料需要の増加に伴う
プランテーション
(主に外国の大企業による大規模な農場)
の拡大は、コロンビアの農民から
生来の土地を奪っています。

土地を奪われた農民のなかには
麻薬の原料となる、コカの
栽培や流通に関わってしまう人も
少なくありません。

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もとよりコカは強い植物で、
どんな土地でも栽培でき、
季節を選ばず1年に何度も
収穫できるのが特徴です。

そして、コカを求めて悪い組織の買い手が
山岳地帯にも足を運んできてくれるため
市場や流通の心配がない、というのも
農家がコカ栽培を止められない理由の一つです。

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コカを初めとする、麻薬の栽培は
生活が苦しい人々にとって
簡単に収入を得られる手段なのです。

このため、政府やNGOが
人々に麻薬の栽培を止めさせて、
普通の農作物で収入を得るように
指導しようとしても、
うまくいかないのです。

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また大きな船舶が航行可能な
マグダレナ川の存在が
コカインの流通を活発にしています。

こうして、コカイン産業に関わる組織が
マグダレナ川流域に集まることとなり、
かつての肥沃な農地が
現在ではコカイン産業の中心地になっています。

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そして、コカ産業に関わる組織の
勢力争いや土地の所有権をめぐる争いにより
この地域に武器や地雷が持ち込まれています。

長期的に見たとき、コカ栽培が
コロンビア国民の身の安全や健康を
脅かしていることは明らかですが、
コカ栽培が彼らの明日の生活を
保障していることは事実です。

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それだけにコロンビアにおける
コカ栽培の問題は、
解決の糸口が未だ見えない課題です。

コロンビアからコカ栽培をなくすための努力が
今まで取られてこなかったわけではありません。

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21世紀はじめには、
米軍とコロンビア政府軍によって
コカを初めとする不法作物の駆除を目的とした
除草剤の空中散布が行われました。

しかし、この試みは失敗に終わりました。

コカ以外の植物が枯らされただけでなく、
河川、土壌、動物や子どもにまで
除草剤による汚染の影響が出たのです。

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除草剤の散布は
農村部や山岳地帯に住む人々の
生活基盤を全て奪ってしまう結果となりました。

この絶望に立ち向かおうとしている
コロンビア人も存在します.

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コロンビアの億万長者の間には
既に社会貢献の意識が芽生えており,
コロンビアを誰よりもよく知る
彼ら自身がこの国を救おうとしています.

例えば,マリオ・サント・ドミンゴ財団は
ローカルNGOとして
職業訓練施設の整備や,
海の環境保護などに尽力しています.


・・・

「私の大切なものは『外国と繋がること』です。

貿易によって経済が豊かになるだけでなく、
多様な価値観や文化に触れると
それが刺激になって、
毎日の生活や勉強さえ楽しくなります。」

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コロンビアは、その地理的好条件によって
経済力を飛躍的に伸ばしてきました。

太平洋と大西洋に接しているため
輸出入が活発に行われています。
また、世界最大の消費国である
アメリカに近いのが特徴です。

しかし、コロンビアに入ってくるものが
いつも良いものとは限らないのです。

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かつてベトナム戦争に参加したアメリカ兵が
恐怖を紛らわすために用いたのが
コカインであるとも言われ、
それが、コロンビアの麻薬産業が
おこるきっかけになりました。

そしてベトナムから帰った若者が
アメリカに持ち帰った麻薬文化が
コロンビアの若者に伝わったとも言われています。

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・・・

「私の大切なものは『力』です。

力さえあれば、どんな恐怖にも
屈しないで立ち向かえるからです。」

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コロンビアは今日に至るまで、
軍事援助や武器の多くを
アメリカに頼ってきました。

コロンビア政府軍は、
コロンビアの共産主義化を防ぐために、
アメリカからの軍事資金や訓練の
援助を受けてきました。

また、政府軍に対抗する勢力も
アメリカから持ち込まれる武器によって
力をつけてきました。

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エメラルド、麻薬、土地など
様々な利権を巡る対立は
コロンビアに40年に及ぶ
内戦をもたらしました。

緊迫した国内情勢によって
家族離散を強いられ、
生き延びるために兵士となる道を選んだ
子どもも数多くいたことでしょう。

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一時は兵士の4人に1人が
子ども兵だったと言われています。

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兵士となった子どもたちは
教育機会を失ったことでしょう。

また、内戦が人々の暮らす町にまで及ぶと
校舎を武装勢力に奪われ、
児童は戦闘の犠牲となることもありました。

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・・・

「今の私たちのとって大切なことは
『武器をなくすこと』です。

武器は人を傷つけ、
また傷つけられた人を
新たに暴力へと
駆り立てる可能性があります。」


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21世紀に入り治安は回復傾向にありますが、
現在でも地方有力者が
自警団として戦闘員を利用することがあり、
政府もこれを認めています。

しかし、他の勢力との抗争が激しくなると
一般市民が戦闘に巻き込まれることも
充分に考えられます。

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また、生活に困った家庭の子どもが
自警団にリクルートされ
武器を手にすることも考えられます。

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武力が武力を抑えるという構造を
根本から変えない限り
子ども兵や武器輸入の問題は
コロンビアから消えないでしょう。

・・・

「私の大切なものは『真実』です。
真実を見誤ったり、真実から目をそらしたりすると、
善悪を判断する力が鈍くなります。」

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コロンビアでは、 マスメディアが
政府や反政府組織を批判することは一応、可能です。

しかし、 武装組織が
取材中の報道機関を妨害したり
世論に影響力を持つ高名なジャーナリストを
脅迫したり、 拘束したりすることが
コロンビアでは起こっています。

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コロンビアで報道行為を脅かされた
ジャーナリストは、2009年には
200人以上を数えました。

武装組織に対して批判的な意見を言うことは
コロンビアでは勇気のいることなのです。

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しかしだからこそ、
コロンビアのジャーナリストは
使命感に燃えるのです。

彼らは武器を用いずに、
人間に潜む悪に立ち向かっているのです。

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果敢な挑戦者の一人に
エルビン・オジョスがいます。

彼は1990 年代から、
誘拐被害者が家族の存在を励みにできるように、
家族の声を放送するラジオ番組を製作してきました。

この番組は、 選挙活動中に誘拐された
大統領候補の解放にも貢献し、
誘拐が横行しているコロンビアの現状に
世界を注目させました。

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数々の成果を上げたオジョスですが、
自身にも生命の危機が迫ってきたため、
彼は2009 年に亡命しました。

彼のようなジャーナリストが今も
約500 局のラジオ局と61 紙の新聞を以て
コロンビアの自由のために戦っているのです。

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コロンビアで今も戦っている『武器なき兵士』
たちのために、
外国にいる私たちができることは、
勇気あるジャーナリストが
発する情報を見逃さないことではないでしょうか。


・・・

「私の大切なものは『国土』です。
なぜなら、鉱物や化石燃料をたくさん
産み出してくれるからです。

鉱物や化石燃料を必要とする人が
世界中にいるので
産出国の私たちの生活が潤います。」

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コロンビアは、
金、エメラルドなどの鉱物や
石炭、石油などのエネルギー資源に
恵まれています。

なかでも、エメラルドの産出量は世界最大で
産出シェアは世界で60%を占めます。

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伝説によると、エメラルドは
『不貞の罰で岩に変えられた女王フナの流した涙』
であると言われています。

伝説では、女王フナを誘惑したのは
金髪で青い目の男と伝えられており、
16世紀のスペイン植民地化や
石油利権を狙うアメリカ企業の進出を
想起させます。

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また、エメラルドの採掘権をめぐる争いが
武装組織、警察、政治家を巻き込んだ抗争に
発展しており、国内の治安を悪化させています。

外国に住む私たちも、
コロンビアの資源を消費する限り、
コロンビアの治安に対して
責任を負わなければならないのです。

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・・・

「私の大切なものは『エネルギー』です。

自然が与えてくれるエネルギーがなければ、
動物も植物も人間も、
生きていくことは出来ません。」

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コロンビアでは、
水力発電への依存度が高いため、
気候の影響を受け易く、
電力供給が安定していません。

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そこで現在、採掘が進んでいる
石炭やガスによる火力発電への
移行が進められています。

しかし、いずれの発電方法でも
武装組織による送電システムからの
『盗電』などの問題が解決されなければ、
コロンビアの電気事情は良くならないでしょう。

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石炭は重要な輸出資源です。
コロンビア政府は最近、
石炭の対アジア(特に対中国)輸出
に力を入れているようです。

ただし、コロンビア政府は経済発展にばかり
気をとられているようにも見えます。

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コロンビアは2010年にノーベル賞を受賞した
劉暁波の授賞式典に欠席した国の一つです。

劉暁波は、中国政府が国の民主化運動を
弾圧していることに対して
反発する活動をしています。

つまり、コロンビア政府は
民主化を弾圧している中国政府の
肩を持ったことになります。

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おそらくコロンビア政府は
ひとりの民主化運動の活動家の業績よりも
対中貿易の利益を重く見たのでしょう。

コロンビア政府には、
自国の経済発展のみにとらわれず、
世界中の人が自由で快適に暮らせるように
いっそうの努力を求めたいとおもいます。

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・・・


・・・

「僕の大切なものは『女性』です。
その美しさは、神様の創造物の中でも
最高傑作のひとつだと思います。」


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コロンビアは、 国際的なミス・コンテストで
毎年、 多数の受賞者を輩出しています。

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コロンビアに美女が生まれやすいのは、
人種の多様性に富むからだとも言われています。

また、コロンビアの女の子は、
専門のカルチャースクールに通って
美しい姿勢や歩き方を熱心に勉強します。

ミス・コンテストを開催する小学校も
多いようです。

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このように、 美意識を養う環境が整っているので、
美少女として生まれた女児は
年齢と経験を重ねて、
さらなる変貌を遂げるのです。

そして、美の秘訣は
母親から娘へ、そして孫娘へ
受け継がれているのです。

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「私の大切なものは、
この国の美しいもの全てです。」

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美意識の高さに伴って
コロンビアの医療は、
美容メディカルの技術が発展しています。

比較的低価格で高水準の美容整形を受けられるので、
アメリカやスペインからも多くの女性が
美を求めてコロンビアに訪れます。

美しさへの執念は、
医療技術の向上や人の流れをもたらしてくれます。
しかし、コロンビアでは
美しさゆえに犯罪に加担してしまうことがあります。

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2010 年には、麻薬密輸組織の主犯格として
コロンビア国籍の女性モデルが
国際指名手配され、
アルゼンチンで逮捕されました。

例えば、コロンビア特産品のPRのために
ミス・コンテストのクイーンが
頻繁に外国とコロンビアを行き来するのは
珍しくありませんが、
麻薬密輸組織はそこに目をつけたのです。

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このニュースによって
女性モデルがその立場を利用して、
麻薬や武器の運び屋を
引き受けることがあるということを
外国にいる私たちも知ることとなりました。

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麻薬や武器の流通は、
コロンビアだけの問題ではありません。
なぜなら、世界中の健康や安全に
関わる問題だからです。

外国にいる私たちは
コロンビアの女性に内面の美しさを
求めていく必要があるでしょう。

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……

「私の大切なものは『音楽』です。

音楽は、コカインと違って、
興奮と安らぎを健康的に享受させてくれます。」


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世界で活躍するロックミュージシャン、 フアネス
(本名:フアン・エステバン・アリスティサバル・バスケス)
はNGO フンダシオン・ミ・サングレを設立し、
対人地雷被害者の支援を行なっています。

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彼は、 日本政府が設立した地雷被害者向け
リハビリテーションセンターの落成式に
政府関係者と共に出席しました。

シンガーのシャキーラ
(本名:シャキーラ・イザベル・メバラク・リポル)
はNGO フンダシオン・ピエス・デスカルソスを立ち上げ、
国内避難民の支援や教育支援を行なっています。

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音楽はそれ自体素晴らしいものですが、
コロンビアでは音楽が
身体の安全や健康を促すための
源になっているのです。

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・・・

「私の大切なものは『誠実であること』です。
誠実でなければ、人は信用されないからです。」

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コロンビアから
麻薬産業や武装勢力を
一掃できない原因の一つに、
政府にも彼らの力が及んでいることがあげられます。

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私が想像するに、悪徳な政治家は、
麻薬組織などから受け取る賄賂で、
私腹を肥やすと同時に
麻薬の運搬に便利なインフラの建設を
推し進めてきたのだと考えられます。

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そのような取り引きに加担しない
誠実な政治家がいたとしても、
悪い組織が放っておかなかったと
私は思います。

おそらく誘拐して説得するか
あるいは殺すことで
誠実な有力者を黙らせてきたと
想像できます。

コロンビアは、現在でも
「誘拐件数世界第一位」
という汚名で世界に知られているからです。

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21世紀以降、コロンビアで
政治的理由により「失踪」した人は
推定でも1500人以上にのぼります。

また、麻薬産業や武装勢力の
悪行が法廷に届いたとしても、
判事が報復を恐れて
訴訟を却下していると言われています。

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麻薬と暴力の問題は、
現在でも政・官・財の世界に
深く根をはっているのです。

・・・

・・・

まだ幼い少女は、答えました。

「私の大切なものは『家族』です。」

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少女の父は言いました。

「私たちは、まず家族を作り、
何組かの家族がコミュニティーを形成し、
その集合が都市となり、国となり、
世界を構成しています。」

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20世紀末まで約40年続いた
政府軍、
極右系民兵組織、
反政府組織、
そして麻薬組織などによる
武力抗争は、コロンビアに多数の
国内避難民を生みました。

かつて、家族と離れ離れになった人たちが
21世紀に入ってようやく
安住の地を手に入れようとしています。

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20世紀末には350万人とも言われた
国内避難民が、昨今では
徐々に元の土地に戻れたり、
あるいは
新たな生活拠点を見つけたりしているようです。

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コロンビアの国民が一刻も早く、
武力に怯えることなく
家族と暮らせるよう、
私たちも外国から
働きかけていきたいものです。

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・・・

「私の大切なものは『道徳』です。

最低限の道徳さえ守っていれば
争いがなくなり、
生活がもっと安全で快適になります。」

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コロンビア国民のほとんどは現在でも
カトリック信者だと言われています。

しかし現在のコロンビアは、
道徳や倫理を国民が共有しているとは
言いがたい状況です。

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長期にわたる内戦が終わり
治安が安定してきても
一度失われた道徳を元通りにすることは
難しいようです。

更なる発展をめざすコロンビアにとって
道徳の欠如を埋める、時代に見合った
新たな倫理の構築が急務ではないかと、
私は思います。

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・・・



・・・



絵と写真を集めた人:
山本敏晴(2005年)

画像データを編集し、文章を書いた人:
小野 明日美

編集日:
2012年3月13日

監修・校正:
山本敏晴

企画・製作:
NPO法人・宇宙船地球号
http://www.ets-org.jp/

posted by お絵描きイベント at 21:43| 日記